概要
2020-03-09 Monに禁止改定が発表されたので感想を記す。
今回の禁止改定の内容は以下の通りだ。
告知日:2020年3月9日 ブロール《不屈の巡礼者、ゴロス》禁止
ヒストリック
以下のカードを一時停止から禁止に変更
《王冠泥棒、オーコ》 《むかしむかし》 《夏の帳》
以下のカードを一時停止から使用可能に変更
《死者の原野》
モダン
《むかしむかし》禁止
レガシー
《死の国からの脱出》禁止
ブロールとヒストリックはよく知らない。モダンの《むかしむかし/Once Upon a Time》とレガシーの《死の国からの脱出/Underworld Breach》は影響があるので感想を記す。
《むかしむかし/Once Upon a Time》
モダンの《むかしむかし/Once Upon a Time》だが,今回の禁止改訂によりスタンダード,パイオニア,モダンの3フォーマットでの禁止となる。これにより《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》と同じく,構築フォーマットでは,エターナル構築のレガシーとヴィンテージでのみ使用可能になる。
主要3フォーマットで禁止されたことで値段が落ち着き,買い時が来たように感じる。だいたい1枚400円くらいの相場になっている。
レガシーでの《むかしむかし/Once Upon a Time》は,エルドラージ・ストンピィで採用されていることを把握している。初回を0マナでキャスト可能ということで,初手のキープ基準を緩和でき,初動の安定性の向上に役立つ。
ただし,力線サイクル同様に初手以外に引いた場合の取り扱いがやや困る。特に,白使いとしては緑マナの捻出が必要である。このためだけに《Savannah》や《寺院の庭/Temple Garden》を採用するのは,気持ち悪いので気が引ける。
《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》を《Elvish Spirit Guide》に差し替えたり,《金属モックス/Chrome Mox》ではなく《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》の採用で緩和はできるが,レガシーの白単ではやはり扱いに少々困るように感じる。
しかし,これがヴィンテージになると可能性が高まるように感じる。レガシーよりもさらに初動が重要だからだ。
ヴィンテージの白単としては,やはり1ターン目に《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》か《輝きの乗り手/Glowrider》を《魂の洞窟/Cavern of Souls》経由で確実にプレイしたい。そうなると,少しでも確実性を高められる《むかしむかし/Once Upon a Time》は有力に感じる。
MTGも極めていくと1キル2キルの世界に入ってくる。2019年にロンドン・マリガンが導入されて,よりその傾向が強まってきているように感じる。
そういう意味で,《むかしむかし/Once Upon a Time》は白使いとしても注目のカードであり,今後の購入を検討したい。
《死の国からの脱出/Underworld Breach》
令和の《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》としてテーロス還魂記の発売前から注目されていたカードだ。
コンボ速度が早いものの,墓地コンボであり対策しやすかったので,禁止されなくても個人的には問題なかったと感じている。もっともまだ1戦しか対戦したことがなかったので,《レンと六番/Wrenn and Six》に比べると未知数だった。
《死の国からの脱出/Underworld Breach》が禁止されたことで,当然このカードを採用したブリーチ系デッキはいなくなるだろうが,個人的にはメタゲームはテーロス還魂記発売前に戻るだけでたいして変わらないだろうと思う。
結局,エターナル構築ではドレッジ,リアニメイト,ホガーク,ヴァインなど強力な墓地コンボデッキが一定数存在しており,《死の国からの脱出/Underworld Breach》が禁止されようが以前と変わらず墓地対策は必要だ。
個人的には,メインデッキの《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》4枚に加えて,サイドボードの《虚空の力線/Leyline of the Void》 or 《外科的摘出/Surgical Extraction》4枚がやはり手堅く感じる。《否定の力/Force of Negation》と《活性の力/Force of Vigor》があるので,クリーチャーと置物・呪文の2段構えで迎え撃つことが必要だろう。
結論
モダンの《むかしむかし/Once Upon a Time》の禁止,レガシーの《死の国からの脱出/Underworld Breach》の禁止について考察した。
個人的には,そんなに自分には大きな影響のない禁止改訂だった。せいぜい《むかしむかし/Once Upon a Time》の値段が下限に来て,お買い得なタイミングが到来したくらいだろう。しばらく様子を見て,1枚300円くらいで購入を検討したい。
今後のメタゲームにも注目したい。
なお,前回の投稿の冒頭で軽く触れた退職については,本体サイトに退職報告を投稿した。またしばらくニート期間に入るので,勉強・仕事探し・MTGのバランスを保って次に備えていきたい。
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