#mtgjp 考察 | ロンドン・マリガン導入後に本気出す

2019-06-03 Monにマジック:ザ・ギャザリング 日本公式サイトで新型マリガン導入のアナウンスがあった。

この新型マリガンはミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019で採用されたことから,通称ロンドン・マリガン (London Mulligan) と呼ばれている。

公式サイトのアナウンスによれば,2019-07-05 Friの基本セット2020の発売と同時にマリガンに関するルールが以下のように変わるらしい。

103.4. 各プレイヤーはそれぞれ自分の初期手札枚数に等しい枚数のカードを引く。初期手札枚数は通常7枚である。(ただし効果によって初期手札枚数が変わることがある。)最初の手札が満足できるものでなかったプレイヤーは、マリガンを行ってもよい。まず、開始プレイヤーがマリガンを行うかどうかを宣言する。その後、ターン順に各プレイヤーが同様に行う。各プレイヤーが宣言を終えた後、マリガンを行うことを選んだすべてのプレイヤーは同時にマリガンを行う。「マリガンを行う」とは、手札にあるカードをライブラリーに戻して切り直し、自分の初期手札枚数に等しい枚数のカードを引き、その後それらのカードのうちそのプレイヤーがマリガンを行った回数に等しい枚数のカードを自分のライブラリーの一番下に望む順番で置くことである。あるプレイヤーがマリガンを行わないことを選んだなら、残ったカードがそのプレイヤーのゲーム開始時の手札になり、そのプレイヤーはそれ以上マリガンを行うことはできない。その後、マリガンを行うプレイヤーがいなくなるまで、この手順を繰り返す。プレイヤーは、開始時の手札が0枚になるまでマリガンを行うことができる。

今までは,マリガンする度に引ける枚数が1枚ずつ減っていた。ロンドン・マリガンでは,引ける枚数は7枚から変わらないものの,その中から任意のカードをマリガンの回数だけライブラリーの一番下に臨む順番で置くことになる。

MTGの中では非常に大きな変更だと感じている。

2018-09に復帰してから,バンクーバー・マリガン (マリガン後占術1を実施) を初めて知り,半年のプレイで慣れたところで,再びマリガンルールの変更に出くわすことになった。

パリ・マリガンの期間が長く,この方式に慣れ親しんでいた。個人的には,初手の事故も含めてMTGだと思っていたので,特に不満はなかった。

ロンドン・マリガンにより,初手の事故が起こりにくくなった。マリガンしても常に7枚引くため,キーカードを探しやすくなった。これはコンボデッキにとっては非常に有利に働く。

コンボが有利になるが,対策カードも引きやすくなるので,結果的に均衡状態になるだろうという公式の見解があった。これはもっともといえばもっともだ。

ただし,個人的にはそう思わない。なぜかというと,レガシーやヴィンテージ環境では1ターンキルが可能なコンボが存在するからだ。

対策カードを引けたとしても,キャストする間もなく瞬殺されてしまえば元も子もない。

具体的には以下のコンボデッキを想定している。

  • ANT
  • リアニメイト
  • グリセルシュート
  • ベルチャー
  • レイラインズ
  • ネオブランド

この中でも,個人的にはレイラインズが気になっている。

《虚空の力線/Leyline of the Void》や《神聖の力線/Leyline of Sanctity》を始めとする各種の力線を《セラの聖域/Serra's Sanctum》経由で《オパール色の輝き/Opalescence》で一気に展開し,1ターンキルも可能なコンボデッキだ。

《虚空の力線/Leyline of the Void》と《神聖の力線/Leyline of Sanctity》をメインから採用でき,他の瞬殺コンボにも対抗できるこのデッキが強いのではないかと感じている。

ロンドン・マリガン導入後は,力戦,大長,ピッチスペル,《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》,《血清の粉末/Serum Powder》など,マナなしでキャスト可能なカード,初手であることに効果があるカードの需要が高まるだろう。

そして,《真髄の針/Pithing Needle》,《翻弄する魔道士/Meddling Mage》,手札破壊など,特定のカードを無効化するカードや手札破壊,そして1-2マナのカードの重要性が高まると感じる。

《意志の力/Force of Will》を持たないデッキでは,1ターンキルはどうしようもない。ロンドン・マリガン導入後,下手したら通常のビートダウンデッキは駆逐されてしまうかもしれない。

白単ビートダウンとしては,ますます《悟りの教示者/Enlightened Tutor》や《難題の予見者/Thought-Knot Seer》の重要性が高まるだろう。

灯争大戦の発売後,6月はモダンホライズン,7月は基本セット2020の発売と,毎月のようにカードセットが登場し,ルールも変化する。今はMTGにおける大きな変動期だ。禁止カードの改訂もあるかもしれない。

仕事が忙しくなったのもあり,基本セット2020が発売され,環境が落ち着くまでは一旦MTGを休止しようと思う。

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コメント

  1. […] ロンドン・マリガン導入後,環境速度が高速になることが予想される。2ターン目に《難題の予見者/Thought-Knot Seer》をより確実にキャストし,その後の展開につなげるためにも,《水晶鉱 […]

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