概要
- 購入日: 2020-11-22 Sun
- 購入店: メルカリ
- 購入品: 《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》foil英4枚5300円
- URL: https://www.mercari.com/jp/items/m80808326837/
メルカリで《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》を購入したので報告する。
丁度,メルカリでメルペイスマート払い5000円以上でP2000還元のキャンペーンがあり,一度に5000円以上で欲しい物を考えた結果の購入だった。
先日,急遽ゼンディカーの夜明けの評価を行ったのは,今回の購入報告のためだった。
できれば日英混在させたかったのだが,なかったので断念した。だいたい通常版で1枚1400円くらいしていたので,foilでこの値段はお得に感じた。
効果
《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》
Skyclave Apparition / スカイクレイブの亡霊 (1)(白)(白) クリーチャー — コー(Kor) スピリット(Spirit)スカイクレイブの亡霊が戦場に出たとき、あなたがコントロールしておらず点数で見たマナ・コストが4以下で土地でもトークンでもないパーマネント最大1つを対象とする。それを追放する。 スカイクレイブの亡霊が戦場を離れたとき、その追放されたカードのオーナーは青のX/Xのイリュージョン(Illusion)・クリーチャー・トークンを1体生成する。Xは、その追放されたカードの点数で見たマナ・コストに等しい。 2/2
3マナ2/2でETBで《忘却の輪/Oblivion Ring》や《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》に似たパーマネント追放効果をもつクリーチャーだ。
ゼンディカーの夜明けの評価でも書いた通り,このカードが素晴らしいのが,クリーチャーでかつ,追放したカードが戻ってこないことだ。
従来の白のパーマネント除去には以下の2点の課題があった。
- ロングゲームでの取り返し
- 打ち消し耐性
1点目のロングゲームでの取り返しだが,従来の白の《忘却の輪/Oblivion Ring》も《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》もあくまで一時的な追放であり,相手に除去されてしまうと,追放したカードが戻ってくる。
プレインズウォーカーを追放した《忘却の輪/Oblivion Ring》であれば,戻った瞬間にアドバンテージを得られてしまう。その他,クリーチャーの場合,こちらの攻撃に合わせて除去されることで,コンバットトリックとして攻撃クリーチャーをブロックで破壊される可能性がついて回る。
その他,《破滅的な行為/Pernicious Deed》などの全体除去で更地にされたところで,追放していたカードだけが残るという最悪の場面の手助けにもなっていた。
短期決戦で終わらせるなら問題ないが,サイド後やゲームが長引いて,相手に対策カードを引かれた場合のリスクが常につきまとっていた。
ただ,それ以上に代わりがなかったのもあり,白の定番汎用除去として,プレインズウォーカーを除去できる《忘却の輪/Oblivion Ring》は強く,長く愛用していた。このカードのおかげで勝てた試合も数多くあった。
最近であれば,《議会の採決/Council’s Judgment》もあり,1点目だけであればなんとかできていた。
ところが,ここ1-2年で状況がまた変わってきた。それが,2点目の打ち消し耐性だ。
最近はアグロよりのクロックパーミッションですら,《レンと六番/Wrenn and Six》や《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》を採用するケースが特に多くなってきた。コントロール相手であれば,まだ《忘却の輪/Oblivion Ring》をキャストできたが,クロックパーミッション相手だと《意志の力/Force of Will》,《目くらまし/Daze》,《呪文貫き/Spell Pierce》に加え,最近は《否定の力/Force of Negation》も採用されている。序盤の返しでの除去が難しくなってきていた。
スピード重視の相手で,序盤の除去の可否はゲーム勝敗を大きく左右する。そういう意味で,白でプレインズウォーカーを除去できる《忘却の輪/Oblivion Ring》や《議会の採決/Council’s Judgment》が通りづらくなってきていた。
この課題をどうにかするために,最近は《爆発域/Blast Zone》で確実に除去できるようにしていた。しかし,《爆発域/Blast Zone》は先置きが必要で,タイムラグがある都合,間に合わないことも多かった。
白ウィニーとしては特にプレインズウォーカーの対策が重要課題だった。
ゼンディカーの夜明けで登場した《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》は,白が抱えるこれら2点の重要課題を解決できる。2点目の打ち消し耐性は《魂の洞窟/Cavern of Souls》を経由することで実現する。《魂の洞窟/Cavern of Souls》のおかげで,最近はクリーチャーのほうがキャストの確実性が高く,クリーチャーでデッキを固めたほうが強い。
タフネス2のおかげで《護衛募集員/Recruiter of the Guard》でサーチでき,《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》や《ちらつき鬼火/Flickerwisp》で能力を使い回すこともできる。
追放対象の範囲が非常に広く,レガシーだけではなくヴィンテージでも通用するカードだと思う。
白ウィニーであれば,メインデッキで問題なく3枚採用できるし,特にアグロ相手であればサイド後4枚にして,1枚でも多く引きたいカードになる。
コーという部族は,古くはストロングホールドの《コーの遊牧民/Nomads en-Kor》を代表とするダメージ移し替え能力を持つ部族で,ループジャンクションのキーカードとして大会で活躍した。ゼンディカーの次元では《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》があまりにも有名だ。
特に,ここ1-2年は《レンと六番/Wrenn and Six》,《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》などの強力なプレインズウォーカーの登場で,白ウィニー冬の時代だった。
白の強い次元ゼンディカーで,伝統的で由緒ある白の部族から,冬の時代を終わらせるカードが登場したのは実に白らしく大きな出来事だった。
結論
《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》は,ヴィンテージで通用しない《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》より強いカードと思っており,この値段から下がらないように感じたので4枚購入できてよかった。
今後の白ウィニーで,《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》以上に必須のカードとして,長く使われるだろう。
《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》で,長く続いた白ウィニー冬の時代を終わらせて,白ウィニー栄光の時代を取り戻したい。
コメント
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