概要
ここ何日か,《ハルマゲドン/Armageddon》や《煙突/Smokestack》を購入するなど,白スタックスへの興味が増している。
実際に白スタックスを組む際,《ハルマゲドン/Armageddon》,《煙突/Smokestack》,《大変動/Cataclysm》などで,自分の土地を巻き込むことになるため,死亡時に効果 (死亡誘発,Put Into a Graveyard: PIG) のある土地がデッキの特徴で重要になってくる。そこで,これらのカードを調査したので整理する。
「oracle:”put into a graveyard” type:land color=c · Scryfall Magic: The Gathering Search」で検索してヒットした以下の3枚のカードが該当する。
- 《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
- 《霊界への門、神ヶ眼/Gods’ Eye, Gate to the Reikai》
- 《死者の砂丘/Dunes of the Dead》
死亡誘発のある土地は基本セット2021,ゼンディカーの夜明けが登場した現時点では上記のたった3枚だけとなる。
順番に紹介する。
1. 《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
Flagstones of Trokair / トロウケアの敷石 伝説の土地 (T):(白)を加える。 トロウケアの敷石が戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、あなたは「あなたのライブラリーから平地(Plains)カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
時のらせんが初出で,アルティメットマスターズにも再録されている。
死亡時に平地をタップインでサーチできる土地となっている。伝説のパーマネントであるため,2枚目を展開するだけで自力で死亡誘発できる。
基本セット2014でのレジェンドルール変更により,使用感が変わったカードだ。昔のルールでは,プレイ時に2枚目からマナを生み出せず,テンポが悪かった。ルール変更により,1枚目を生贄に捧げることで,マナを継続して増やすことができた。
また,白スタックスでは,常に戦場に1枚を残せるようになったので,都合が良くなった。
白の濃いデッキであれば,常に採用を検討できる土地となっている。
また,上陸との相性の良いカードで,上陸系のデッキでも定番カードとなっている。
このカードは,《ハルマゲドン/Armageddon》,《大変動/Cataclysm》,《煙突/Smokestack》のプレイ時に,自分だけ土地を継続して展開できる。白スタックスを組む上でかなり重要な土地だ。
レガシーを始めたての白ウィニーでは,フェッチランドを持っていなかったので,デッキ圧縮効果を期待して,4枚採用していた。最近は,《不毛の大地/Wasteland》,《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》,《爆発域/Blast Zone》など無色特殊地形を採用することが増えたため,採用を見送っていた。
たしか1枚500円-1000円程度で購入したと思うが,最近はタイタンヴァラクートやら土地単で《エルフの開墾者/Elvish Reclaimer》との相性から採用されており,アルティメットマスターズで再録されたにもかかわらず,値段が3000円程度まで急騰しているようだ。
2. 《霊界への門、神ヶ眼/Gods’ Eye, Gate to the Reikai》
Gods' Eye, Gate to the Reikai / 霊界への門、神ヶ眼 伝説の土地 (T):(◇)を加える。 霊界への門、神ヶ眼が戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、無色の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
神河謀叛で収録されたっきりのカードだ。
死亡誘発で無色の1/1スピリットクリーチャートークンを生成する伝説の土地だ。
こちらは《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》と異なり,使い勝手が大きく劣るカードとなっている。
まず,2枚以上引き込んでもマナを増やせない。これが非常に大きい。
レジェンドルールで生贄に捧げても,たったの1/1トークンを生成するだけで,土地1枚の価値と比べて,はっきりいって割に合わない。
せめて,伝説でなければ,複数枚先置きして,備えることができるのだが…
比較的相性の良い白スタックスといえど,さすがに採用が難しいレベルのカードパワーとなっている。
3. 《死者の砂丘/Dunes of the Dead》
Dunes of the Dead / 死者の砂丘 土地 — 砂漠(Desert) (T):(◇)を加える。 死者の砂丘が戦場から墓地に置かれたとき、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
破滅の刻に収録されたっきりのカードとなる。
2枚目の《霊界への門、神ヶ眼/Gods’ Eye, Gate to the Reikai》を改良したカードとなっている。
伝説の特殊タイプがなくなり,生成されるトークンのサイズが1/1から2/2に+1/+1上がった。
特に,伝説の特殊タイプがなくなったことが大きい。自分だけで死亡誘発できなくなってしまったが,複数枚先置きが可能になり,複数枚引き込んでしまっても欠点がない。
白スタックスでも十分採用を検討できるレベルのカードに感じる。
結論
白スタックスで特に重要となる死亡誘発のある土地を整理した。
今回調査するまでは,《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》と《霊界への門、神ヶ眼/Gods’ Eye, Gate to the Reikai》しか知らなかった。
休止中に発表された破滅の刻で《死者の砂丘/Dunes of the Dead》が登場したことを初めて知った。
《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》は白使いとしては定番の土地で,こちらは4枚持っている。《死者の砂丘/Dunes of the Dead》も十分採用を検討できるレベルだが,こちらは1枚も持っていない。今後の購入を検討したい。
死亡誘発のある土地というほぼ白スタックスのためのニッチな分類でのカード整理となった。今後新録される可能性は低いと思うが,万が一新録されたらこちらの投稿を更新したい。
コメント
[…] 「白スタックスのための死亡誘発を持つたった3枚の土地」で紹介した通り,《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》と同じく,スタックスのための土地だ。 […]